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ヴァンクーバーのブッチャートガーデンへ妻と行ったのは
もう昔のこと。飛行機の乗り継ぎついでにサンフランシスコ
に2泊した。ホテルの近くからお決まりのケーブルカー
に乗り、フィッシャーマンズワーフで降りた。その目の前に
咲いていたのがアガパンサスだった。初めての出会い。
旅ごころも多少手伝って二人共アガパンサスに一目ぼれ。
旅が終り、暫くすると、庭にアガパンサスが植えられた。
  
毎年、数本の花茎が立ち、先端に花をつけてくれた。
居間からガラス戸越しに花を眺めると、その先にサン
フランシスコの街が広がり、ブッチャートガーデンの
花畑へと繋がった。
 
去年のことだった。故郷の幼馴染から、
「庭のアガパンサスが大雪のためなのか花芽をつけてくれない。
想い出の花なので、厳しい冬を乗り切って元気に咲いた
アガパンサスの写真を送ってほしい。」との便り。

庭に下りて元気に伸びた葉の付け根を探したが、花芽がない。
それから毎日、花芽を探し求めたけれど、我が家のアガパンサス
も咲いてくれなかった。
 
改めて周囲を調べてみると、アガパンサスの株はシランの根茎に
完全に包囲され、養分を吸い取られていた。
 
シランから救出して鉢植えにしたアガパンサスは、
今年は見事に花を咲かせてくれた。

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