山  茶  花
    

「あなたが好き」

言葉に
してしまいました

薄紅色に染まったはずの
私の襟足
街の明かりに消えたでしょうか
胸の高鳴り
街のざわめきに消えたでしょうか
あなたの驚いたお顔は
誰にも消せず
私は憶えています


膨らんでいく
あなたへの思い
もう
抑えることはできません

「あなたが好き」

聞くのがおいやなら
あなたの唇で
私の口を
ふさいでください

「あなたが好き」

この私の胸の震え
とめられるのは
あなたの一言

「君が好きだよ」

   
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