春は野に出て 

  冬の寒さを

  じっと耐え

  春の光に応えて

  微笑む  

  野の花

  花好きの少女の

  手厚い

  お世話

  春になると

  ピンクで頬を染める

  花との会話が

  朝の始まり

  ミセスは今日

  ビオラを飾り

  大切な友を

  待ちます

         

  ギンギアナムは

  紅のさしかたも

  まだ知らない

  恐る恐る

  ほんの少し

  薄いピンクを

  唇に

  

       

    

  そよ風にも

  大きく揺れて  

  全身で

  春の  

  光を浴びる

  

  

         

    

  私の香りが

  「嫌いだ」

  

  あなた。

  でも私の

  この姿が

  忘れられない

  

  

  冬  

  地中深く

  根を深く伸ばす

  春

  光を浴びて

  思い切り歌います

  夏が終われば

  風に舞い

  会えるかもしれない

  遠くのあなたのために

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