浅草の羽子板市を覗いた帰りに伝法院通りへ回ってみた。
街灯のポールの行灯に灯が入っていた。
地口行灯(じぐちあんどん)の街灯である。
地口とは江戸時代に流行したいわば洒落ことばで、
ことわざや成り句・芝居のせりふなどをもじって洒落をつくったものだという。
それを行灯に書いて祭礼などに競って飾るのが
江戸の風習のひとつだったらしい。
その風習を伝法院通りで取り入れたようだ。
22点をご紹介しましょう。
絵の描き手は誰かととおりに面している店の
年配の男性に訊ねたが「分からない」という。
この写真は雑誌『サライ』(小学館)2010年2月号で
柳家小満さんの連載「噺のことば」で解説写真として
使われています。