今日の一枚
  
  
蜘蛛の糸

   
   


「その時が来たのだ。」
思い残すことが全くないわけではなかったが
吹く風に身を託した。

ちょっと眩暈に似た感じがしたが、
無意識に閉じた目を恐る恐る開いてみると
蜘蛛の糸が引き止めてくれたらしい。

夕陽が眩しかった。
私の下に蜘蛛の糸は見当たらず
カンダタ(犍陀多)の二の舞は
避けられそうではあるが、
何かスッキリしない。
   



カンダタ(犍陀多)=「蜘蛛の糸」(芥川龍之介の短編小説)に登場する男
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