今日の一枚
か ら た ち
夕暮れの弱い光の中に浮かんだ白い花
四月のことだった
梅雨明けの光を浴びて
丸く、丸く成長していた
少女の姿は見えなかったけれど
口づけの思い出さえも残してくれなかった彼を
きっとまだ待っているのだろう