今日の一枚
梅 の 香
目が覚めると
顔を覆う空気の冷たさが昨日と違う
昨夜の風に呻いていた雨戸を開ける
冷気と呼ぶには戸惑う空気の中に
昨日とは違う香が漂う
庭先に目をやると
今朝がその時とばかり
梅一輪
何を躊躇うのか
向こうを向いたままだ