今日の一枚
見 上 げ れ ば ・ ・ ・
いつもより遠くまで歩いたカメラを持っての散策
家路について間もなく、まとわり着くような懐かしい香り
振り返って見上げる
薄紫の花の房
桐の花だ
桐の木は
長く、太く、真っ直ぐな幹にすべく整えられる
枝の先端に房状につける花は
子供には一抱え
ただ見上げるばかり
風薫る五月の家路
一抱えもある少年の日の思い出を
投げ下ろしてくれた