今日の一枚
    
森の小径で
    
       

霧雨に煙る
湖畔の森の小径を
独り歩きました。

耳を澄ますと
あなたの足音が
聞こえたような気がして
姿などあるはずがないのに
後ろを振り向いてしまいました。

小径を曲がった先に
ガマズミの赤い実が
灌木の茂みを
明るくしていました。

 あの日と同じように。
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