階  段 
     
        

ここに立ったなら
登っていこう

行き着く先がどこかなど
気にしない

行き着く先など
ないかもしれない

一段
そして
一段

もみじした木の葉
踏むたびに
応えてくれる

肩を並べ
もう一つの音を
聞かせてくれる人がいれば
登りきることなど
忘れてしまう

                    
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